闇夜ヨルの恐怖記録2
そこに写っていたのはヒデアキではなく、マサシ本人だったのだ。
背は低く少し猫背で、前髪は長くて顔を隠してしまっている。
「な、なんで!?」
「泥棒だ! 早く警察を呼べ!」
困惑している中父親のそんな叫び声が聞こえてきたので大慌てで家を出た。
ヒデアキの靴は大きくてサイズが合わず、途中で脱ぎ捨ててしまった。
なんでなんでなんで!?
俺はヒデアキになっていたはずなのに、なんで元に戻ってるんだよ!
全身から汗が吹き出して、困惑と緊張で心臓が早鐘を打ち始める。
とにかく一旦自分の家に戻ろうと足を進めていると、前方から私服姿のヒデアキが歩いてくるのが見えた。
その姿はもう自分ではなくなっている。
「お前、なんで……!」
「目が冷めたら元に戻ってたんだ。ようやく自分に戻れてよかったよ、じゃあな」
「おい、待てよ!」
慌てて引き留めようとするが、ヒデアキはマサシに見向きもせずに歩き去ってしまった。
マサシはその後ろ姿を見送り、家に向けて駆け出した。
玄関に駆け込んで自分の部屋へと向かう。
途中で母親が「マサシ、どこに行ってたの。今あんたの部屋から知らない人が出てきて――」と説明しはじめたけれど、それも無視した。
背は低く少し猫背で、前髪は長くて顔を隠してしまっている。
「な、なんで!?」
「泥棒だ! 早く警察を呼べ!」
困惑している中父親のそんな叫び声が聞こえてきたので大慌てで家を出た。
ヒデアキの靴は大きくてサイズが合わず、途中で脱ぎ捨ててしまった。
なんでなんでなんで!?
俺はヒデアキになっていたはずなのに、なんで元に戻ってるんだよ!
全身から汗が吹き出して、困惑と緊張で心臓が早鐘を打ち始める。
とにかく一旦自分の家に戻ろうと足を進めていると、前方から私服姿のヒデアキが歩いてくるのが見えた。
その姿はもう自分ではなくなっている。
「お前、なんで……!」
「目が冷めたら元に戻ってたんだ。ようやく自分に戻れてよかったよ、じゃあな」
「おい、待てよ!」
慌てて引き留めようとするが、ヒデアキはマサシに見向きもせずに歩き去ってしまった。
マサシはその後ろ姿を見送り、家に向けて駆け出した。
玄関に駆け込んで自分の部屋へと向かう。
途中で母親が「マサシ、どこに行ってたの。今あんたの部屋から知らない人が出てきて――」と説明しはじめたけれど、それも無視した。