闇夜ヨルの恐怖記録2
☆☆☆

それから3日ほどが経過したとき、マサシはまた机の上にボードゲームを広げていた。


みんなに戻ってしまった才能をまた回収しようと決めたのだ。


才能さえあれば自分だって注目されるとわかったのだから、このゲームを使わない手はない。


幸い、このゲームに誘われた人間は断れないようになっている。


今回だってうまくいくはずだった。


「俺とゲームしてよ」


放課後、教室から出ようとしていたチナの肩を叩いてそう言った。


チナは立ち止まって振り向いたが、マサシの顔を見るなりすぐに教室から出ていってしまった。


あれ、おかしいな?


前回は嫌な顔しながらもゲームをプレイしたはずなのに。


疑問に感じながらも次はタカヒロに声をかけた。


しかし、結果は同じだった。


前回の4人に声をかけても、みんな同様の反応しか見せない。


まさか、1度ケゲームに誘った人間を2度、3度誘うことはできないんだろうか?
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