闇夜ヨルの恐怖記録2
しかし、人見知りな性格をしているマサシはなかなか動き出すことができなかった。


3人組の男子たちは談笑しながら歩いて行ってしまう。


このチャンスを逃したら、もうダメかもしれない!


マサシは自分を叱咤して勢いをつけて教室から飛び出した。


「ねぇ、君たち!」


廊下を歩いていた3人組が立ち止まり、振り返る。


マサシは3人組のことを知っていたけれど、3人はマサシのことを知らないようでまばたきを繰り返している。


「あ、あの。よかったら、俺とゲームしない?」


思わず声が裏返ってしまった。


3人は目を見交わせていたが、やがて笑顔で「あぁ、いいよ」と、頷いたのだった。
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