闇夜ヨルの恐怖記録2
☆☆☆

僕があんなヤツに負けるなんてありえない。


歴史については僕が一番だったはずなのに!


C組から逃げ出したクニヒコはそのまま図書室へ向かった。


ここなら色々な資料が置いてあって、好きなだけ勉強をすることができる。


クニヒコはまっすぐにカウンター横の新聞コーナーへ足を進めた。


地元の新聞を引き抜いてテーブルに広げ、ミサイルについての記事を探す。


2日前の新聞までさかのぼって調べてみると、たしかにミサイルが戻ってきたという記事が出ていた。


完全に見落としていた記事だ。


これからは新聞もちゃんと読んで現代で何が起こっているのかも確認しておかないといけない。


次の授業開始のチャイムがなり始めても、クニヒコには聞こえずずっと新聞を読み続けていたのだった。
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