闇夜ヨルの恐怖記録2
歴史メガネ
クニヒコにはどうしてハルカが逃げてしまったのか意味がわからなかった。
できればこのメガネをかけて当時の景色を見せてあげたかったけれど、その前にいなくなってしまったのだから仕方がない。
1人になった帰り道、クニヒコは首橋の前まで来ていた。
昔、ここで敵の兵士の首を洗ったと言われている橋だ。
「本当にここで首を洗っていたんだだろうか」
郷土資料には確かにそう書かれていたし、当時のイラストも残っていた。
しかし、写真として残っていないから本当かどうか怪しいと思っていたのだ。
クニヒコは石の階段を下りで広い河川敷へと向かった。
河川敷には更に川の中に入って行けれるように石段が下に下に続いている。
そこまでたどり着いて川の流れを見てみると、昼間振った雨のせいで少しだけ水面が上がっていて、上流からゴミが流れてきていた。
昔はもっと綺麗な水だったんだろうな。
そう思いながらポケットからメガネを取り出す。
もしここが本当に首を洗った川であれば、その様子を見ることになる。
壮絶な光景を思い浮かべてクニヒコは強く身震いをした。
生首を見ても平気でいられるかどうか自信がなくて、メガネをかけることに躊躇した。
だけどここで確認しなければ、このメガネが本当に歴史を映し出すメガネなのかどうかもわからないままだ。
できればこのメガネをかけて当時の景色を見せてあげたかったけれど、その前にいなくなってしまったのだから仕方がない。
1人になった帰り道、クニヒコは首橋の前まで来ていた。
昔、ここで敵の兵士の首を洗ったと言われている橋だ。
「本当にここで首を洗っていたんだだろうか」
郷土資料には確かにそう書かれていたし、当時のイラストも残っていた。
しかし、写真として残っていないから本当かどうか怪しいと思っていたのだ。
クニヒコは石の階段を下りで広い河川敷へと向かった。
河川敷には更に川の中に入って行けれるように石段が下に下に続いている。
そこまでたどり着いて川の流れを見てみると、昼間振った雨のせいで少しだけ水面が上がっていて、上流からゴミが流れてきていた。
昔はもっと綺麗な水だったんだろうな。
そう思いながらポケットからメガネを取り出す。
もしここが本当に首を洗った川であれば、その様子を見ることになる。
壮絶な光景を思い浮かべてクニヒコは強く身震いをした。
生首を見ても平気でいられるかどうか自信がなくて、メガネをかけることに躊躇した。
だけどここで確認しなければ、このメガネが本当に歴史を映し出すメガネなのかどうかもわからないままだ。