闇夜ヨルの恐怖記録2
この川をメガネで見た時に一体どんな光景が見えるのか……。
クニヒコはゴクリと唾を飲み込んで恐る恐るメガネをかけ、ギュッと目を閉じた。
目を閉じているのにめまいを感じて、目を開けたときには川があった。
けれどさっきまで見ていた川とは明らかに違う。
雨の後の濁った様子はなく、水位も低く透き通っている。
川の真ん中あたりにキラリと光るものが見えて身を乗り出してみると、川魚が群れをなして泳いでいた。
「わぁすごい魚がいる!」
近年この川は汚れがひどくて魚が住めるような場所ではなくなっていたのだ。
間違いない。
今俺が見ている景色はこの川の歴史だ!
クニヒコの心臓は大きく跳ねて、興奮で手にじっとりと汗が滲んできた。
じっと川の様子を見ているといくつもの足音が聞こえてきて振り向いた。
そこにいたのは3人の甲冑をつけた兵士たちで、クニヒコは数歩後ずさりをしてそのまま尻もちをついてしまった。
悲鳴をあげようにも声が喉に張り付いて出てこない。
尻もちをついたまま3人の兵士たちを見ていると、1人がクニヒコへ視線を向けた。
クニヒコはビクリと体を震わせる。
「おい、どうした?」
「いや、誰かがいた気がしたけれど、気のせいみたいだ」
そんなやりとりをして川へと歩いていく。
一番後についてあるく兵士は槍のようや武器を右手に持っていて、その先端には生首が突き刺さっていた。
クニヒコはゴクリと唾を飲み込んで恐る恐るメガネをかけ、ギュッと目を閉じた。
目を閉じているのにめまいを感じて、目を開けたときには川があった。
けれどさっきまで見ていた川とは明らかに違う。
雨の後の濁った様子はなく、水位も低く透き通っている。
川の真ん中あたりにキラリと光るものが見えて身を乗り出してみると、川魚が群れをなして泳いでいた。
「わぁすごい魚がいる!」
近年この川は汚れがひどくて魚が住めるような場所ではなくなっていたのだ。
間違いない。
今俺が見ている景色はこの川の歴史だ!
クニヒコの心臓は大きく跳ねて、興奮で手にじっとりと汗が滲んできた。
じっと川の様子を見ているといくつもの足音が聞こえてきて振り向いた。
そこにいたのは3人の甲冑をつけた兵士たちで、クニヒコは数歩後ずさりをしてそのまま尻もちをついてしまった。
悲鳴をあげようにも声が喉に張り付いて出てこない。
尻もちをついたまま3人の兵士たちを見ていると、1人がクニヒコへ視線を向けた。
クニヒコはビクリと体を震わせる。
「おい、どうした?」
「いや、誰かがいた気がしたけれど、気のせいみたいだ」
そんなやりとりをして川へと歩いていく。
一番後についてあるく兵士は槍のようや武器を右手に持っていて、その先端には生首が突き刺さっていた。