闇夜ヨルの恐怖記録2
めまいはほんの数秒でよくなってあたりを見回してみる。
そこは暗い森の中で湿度が高いようでかなりじめじめしている。
絡みつくような空気を感じながらクヒニコは一歩踏み出した。
この先をまっすぐ行けば信号機があるから、そこまでメガネをかけて歩いてみよう。
信号機は音が鳴るタイプなのでメガネをかけていてもわかるはずだ。
普通の歩幅で歩こうと思うのだけれど、湿った地面に足を取られてなかなか前に進むことができない。
運動靴のジワリと水が染み込んでくる感覚があって、慌てて足を引っ込めた。
メガネを外して足元を確認してみると、靴は汚れていなかった。
「すごい。なにもかもリアルなんだ」
クニヒコは目を丸くして呟いた。
このメガネをかけているときはどうしても興奮状態になって、呼吸が荒くなってくる。
前方へ視線を向けると信号機まではまだまだ距離があった。
クニヒコはまたメガネをかけて、湿った地面を踏みしめながら歩き始めたのだった。
そこは暗い森の中で湿度が高いようでかなりじめじめしている。
絡みつくような空気を感じながらクヒニコは一歩踏み出した。
この先をまっすぐ行けば信号機があるから、そこまでメガネをかけて歩いてみよう。
信号機は音が鳴るタイプなのでメガネをかけていてもわかるはずだ。
普通の歩幅で歩こうと思うのだけれど、湿った地面に足を取られてなかなか前に進むことができない。
運動靴のジワリと水が染み込んでくる感覚があって、慌てて足を引っ込めた。
メガネを外して足元を確認してみると、靴は汚れていなかった。
「すごい。なにもかもリアルなんだ」
クニヒコは目を丸くして呟いた。
このメガネをかけているときはどうしても興奮状態になって、呼吸が荒くなってくる。
前方へ視線を向けると信号機まではまだまだ距離があった。
クニヒコはまたメガネをかけて、湿った地面を踏みしめながら歩き始めたのだった。