闇夜ヨルの恐怖記録2
☆☆☆
「ただいまぁ」
慣れないアパートへ戻ると玄関には鍵がかけてあった。
きっと買い物にでも行っているんだろう。
カバンから鍵を取り出して中へ入ると、すぐに自分の部屋に向かった。
ずっとフローリングだったからフワリとした足ざわりに違和感がある。
母親が戻ってくるまで歴史の勉強でもしていようと、本棚から分厚い本を一冊取り出した。
この本を移動したときが一番大変だったと思いながらページをめくる。
1度活字の中に入り込んでしまうと、後は夢中になって読み進むだけだ。
何年の何月頃どこでなにが起こったのか。
クニヒコは呼吸をすることも忘れて歴史書を読み耽る。
外から聞こえてくる人の声や自動車の音だって気にならないくらいになってきたときだった。
ミャーミャー。
どこからか猫の鳴き声が聞こえてきた。
ミャーミャー。
ミャーミャー。
それは一匹だけじゃなくて、2匹、3匹と増えていく。
しかしクニヒコは気が付かない。
熱心に歴史書を見ていて少しも顔を上げる気配がない。
「ただいまぁ」
慣れないアパートへ戻ると玄関には鍵がかけてあった。
きっと買い物にでも行っているんだろう。
カバンから鍵を取り出して中へ入ると、すぐに自分の部屋に向かった。
ずっとフローリングだったからフワリとした足ざわりに違和感がある。
母親が戻ってくるまで歴史の勉強でもしていようと、本棚から分厚い本を一冊取り出した。
この本を移動したときが一番大変だったと思いながらページをめくる。
1度活字の中に入り込んでしまうと、後は夢中になって読み進むだけだ。
何年の何月頃どこでなにが起こったのか。
クニヒコは呼吸をすることも忘れて歴史書を読み耽る。
外から聞こえてくる人の声や自動車の音だって気にならないくらいになってきたときだった。
ミャーミャー。
どこからか猫の鳴き声が聞こえてきた。
ミャーミャー。
ミャーミャー。
それは一匹だけじゃなくて、2匹、3匹と増えていく。
しかしクニヒコは気が付かない。
熱心に歴史書を見ていて少しも顔を上げる気配がない。