闇夜ヨルの恐怖記録2
「ハルカちゃん、この橋の名前を知ってる?」
「知ってるよ。クビ橋でしょう?」
「そうだよ。じゃあ、どうしてクビ橋って呼ばれるようになったか、知ってる?」
重ねて質問をされてハルカは首を傾げた。
橋の名称の由来なんて考えたこともない。
ハルカがわからないと答えると、クニヒコは自信満々に笑ってみせた。
「ここは戦国時代に、敵の首を取って洗った川なんだ。だからクビ橋っていう名前が付けられたみたいだよ」
「敵の首を……?」
怖い話しが苦手なハルカはサッと青ざめた。
そんな歴史のことなんて知らずに毎日通っていたことが恐ろしくなったのだ。
「そうだよ。気になって調べたんだ」
「そうなんだ……」
クニヒコの好奇心と行動力は尊敬するところがあるけれど、ハルカは慌てたようにクニヒコより先へ歩き出した。
「ごめんクニヒコ君。お母さんからお使いを頼まれていたことを忘れていたの。もう行かないと」
「えぇ、そうなんだ」
せっかく一緒に帰ることができたのに、勉強会の誘いだってできていないのに、ハルカは小走りで帰っていってしまったのだった。
「知ってるよ。クビ橋でしょう?」
「そうだよ。じゃあ、どうしてクビ橋って呼ばれるようになったか、知ってる?」
重ねて質問をされてハルカは首を傾げた。
橋の名称の由来なんて考えたこともない。
ハルカがわからないと答えると、クニヒコは自信満々に笑ってみせた。
「ここは戦国時代に、敵の首を取って洗った川なんだ。だからクビ橋っていう名前が付けられたみたいだよ」
「敵の首を……?」
怖い話しが苦手なハルカはサッと青ざめた。
そんな歴史のことなんて知らずに毎日通っていたことが恐ろしくなったのだ。
「そうだよ。気になって調べたんだ」
「そうなんだ……」
クニヒコの好奇心と行動力は尊敬するところがあるけれど、ハルカは慌てたようにクニヒコより先へ歩き出した。
「ごめんクニヒコ君。お母さんからお使いを頼まれていたことを忘れていたの。もう行かないと」
「えぇ、そうなんだ」
せっかく一緒に帰ることができたのに、勉強会の誘いだってできていないのに、ハルカは小走りで帰っていってしまったのだった。