闇夜ヨルの恐怖記録2
☆☆☆
クニヒコがすべての出来事を説明し終わるまでに30分も時間がかかってしまった。
太陽は傾き始めていて周囲はオレンジ色に染まってきている。
「それ、本当のことなのか?」
「あぁ、引越し先のアパートで確かに猫を見たんだ」
「それで、その前に言っていた歴史が見えるメガネって言うのは?」
今の悩みは猫の亡霊についてだけれど、クニヒコはメガネについてもタカシに説明していた。
「これだよ」
カバンの中から透明なメガネケースを取り出す。
机の鍵のかかる引き出しに入れていたものの、いつでもその地域の歴史を見ることができるように持ち歩いていたのだ。
「かけてみたもいいか?」
タカシが隣で唾を飲み込む音が聞こえてくる。
「俺の話を信じてるのか?」
「あぁ。だって、そんな嘘をつく必要なんてないだろう?」
「猫の話も、メガネの話もか?」
「もちろんだ。どうしたんだよ、そんな不審そうな顔して」
タカシはキョトンとした表情を浮かべてクニヒコを見つめる。
本当に少しも疑いなんて持っていない様子だ。
クニヒコがすべての出来事を説明し終わるまでに30分も時間がかかってしまった。
太陽は傾き始めていて周囲はオレンジ色に染まってきている。
「それ、本当のことなのか?」
「あぁ、引越し先のアパートで確かに猫を見たんだ」
「それで、その前に言っていた歴史が見えるメガネって言うのは?」
今の悩みは猫の亡霊についてだけれど、クニヒコはメガネについてもタカシに説明していた。
「これだよ」
カバンの中から透明なメガネケースを取り出す。
机の鍵のかかる引き出しに入れていたものの、いつでもその地域の歴史を見ることができるように持ち歩いていたのだ。
「かけてみたもいいか?」
タカシが隣で唾を飲み込む音が聞こえてくる。
「俺の話を信じてるのか?」
「あぁ。だって、そんな嘘をつく必要なんてないだろう?」
「猫の話も、メガネの話もか?」
「もちろんだ。どうしたんだよ、そんな不審そうな顔して」
タカシはキョトンとした表情を浮かべてクニヒコを見つめる。
本当に少しも疑いなんて持っていない様子だ。