闇夜ヨルの恐怖記録2
昔はゲームをやりすぎちゃいけないと言われていたけれど、最近ではちゃんとした職業にもなっている。


将来的にプロゲーマーやゲーム関係の仕事につくことができたらいいなと、ぼんやりと考えていた。


「なんだよこいつ、めちゃくちゃ強いじゃん!」


ゲームを始めて30分ほど経過したとき対戦したことのないユーザーをぶつかった。


相手はかなり慣れた様子でキャラクターを動かし続ける。


マサシのキャラクターも機敏な動きを見せているものの、相手の動きについていくことができず、すきができたところで攻撃を連打で受けてしまった。


あっけなく倒されてしまった自分のキャラクターに大きく舌打ちをして、その場に寝転がった。


「あ~あ、どうせゲームの世界でも俺はダメ人間ですよーだ!!」


妬むように声をあげてもう1度舌打ち。


この世界でだけは誰にも負けない。


誰にも笑われないと思っていたのに、そんなプライドもずたずたにされてしまった。
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