闇夜ヨルの恐怖記録2
☆☆☆
翌日、クニヒコは鼻歌まじりに学校へ登校してきていた。
昨日寝る前にもう1度歴史書を開いてみると、面白い記事を見つけたのだ。
学校の教科書で読んだことのない記事を頭に叩き込んで、今日みんなに披露してやるつもりだった。
きっと、みんな驚くぞ。
わくわくしながら3年C組の教室を開ける。
「おはよー!」
と、いつもどおり元気に挨拶をしたとき、クラスの中心にタカシがいることに気がついた。
タカシは同じC組の生徒で、成績優秀で運動もよくできた。
タカシはいつもクニヒコが座っている机に座って、みんなに数学の勉強を教えているところだった。
「この数式に当てはめてみてよ。そうすれば簡単に解けるから」
「本当だ! タカシ君ってすごいよね。数学だけじゃなくて他の科目も得意なんだよね?」
「得意ってほどじゃないよ。だけど、わからないところがあったら遠慮なく行ってよ」
タカシへ羨望の眼差しを向けているハルカの姿にクニヒコは絶句してしまった。
あの場所は俺の場所だったはずなのに、なんであいつが……!?
翌日、クニヒコは鼻歌まじりに学校へ登校してきていた。
昨日寝る前にもう1度歴史書を開いてみると、面白い記事を見つけたのだ。
学校の教科書で読んだことのない記事を頭に叩き込んで、今日みんなに披露してやるつもりだった。
きっと、みんな驚くぞ。
わくわくしながら3年C組の教室を開ける。
「おはよー!」
と、いつもどおり元気に挨拶をしたとき、クラスの中心にタカシがいることに気がついた。
タカシは同じC組の生徒で、成績優秀で運動もよくできた。
タカシはいつもクニヒコが座っている机に座って、みんなに数学の勉強を教えているところだった。
「この数式に当てはめてみてよ。そうすれば簡単に解けるから」
「本当だ! タカシ君ってすごいよね。数学だけじゃなくて他の科目も得意なんだよね?」
「得意ってほどじゃないよ。だけど、わからないところがあったら遠慮なく行ってよ」
タカシへ羨望の眼差しを向けているハルカの姿にクニヒコは絶句してしまった。
あの場所は俺の場所だったはずなのに、なんであいつが……!?