闇夜ヨルの恐怖記録2
けれど次の瞬間には「あぁ、いいぜ」と、頷いていたのだ。


その言葉に一番驚いた顔をしていたのはタカヒロ本人だ。


目を見開き、自分の口を押さえている。


思っていることと出てきた言葉が食い違っていたのだろう。


マサシはそんなタカヒロを見てほくそ笑んだ。


ボードゲームの説明に書いてあったことは本当のことみたいだ。


このゲームに誘われた人間は断ることができない。


「サッカーボールを片付けてくるから、ちょっと待っててくれよ」


タカヒロは怪訝な顔を浮かべながらそう言い、自分の席へと戻っていったのだった。
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