闇夜ヨルの恐怖記録2
今日はとっておきの歴史を用意してきたのに出鼻をくじかれた気分になり、クニヒコはタカシを睨みつけた。
それに気がついたタカシが一瞬眉を下げて申し訳なさそうな表情を浮かべる。
その場所を返してくれるのかと思った時、担任の先生が入ってきた。
「今日は赤坂に勉強を教えてもらってるのか。どれどれ」
興味を持った先生がタカシに近づいて行ったことで、タカシはその場から離れるタイミングを失ってしまった。
「数学か。まぁ赤坂に習っておけばどんな科目でも間違いないだろう」
先生の言葉にタカシの頬が赤くなる。
嬉しそうに笑っているその顔を見るとだんだん腹が立ってきた。
クニヒコはタカシの方を見ずに自分の席へ向い、バンッとわざと大きな音を立ててカバンを机に置いた。
それでもみんなタカシの元を離れようとしない。
気にしないふりをしようとすると余計に気になってきて、チラチラと横目でタカシの様子を確認する。
すると和の中にハルカの姿を見つけて思わず唸り声をあげてしまった。
昨日一緒に帰ったハルカが今日はタカシと一緒にいる。
そのことが胸の奥に澱をつくっていくようだった。
しかしそんな気分になっているクニヒコのことなんて誰も気がつかなかったのだった。
それに気がついたタカシが一瞬眉を下げて申し訳なさそうな表情を浮かべる。
その場所を返してくれるのかと思った時、担任の先生が入ってきた。
「今日は赤坂に勉強を教えてもらってるのか。どれどれ」
興味を持った先生がタカシに近づいて行ったことで、タカシはその場から離れるタイミングを失ってしまった。
「数学か。まぁ赤坂に習っておけばどんな科目でも間違いないだろう」
先生の言葉にタカシの頬が赤くなる。
嬉しそうに笑っているその顔を見るとだんだん腹が立ってきた。
クニヒコはタカシの方を見ずに自分の席へ向い、バンッとわざと大きな音を立ててカバンを机に置いた。
それでもみんなタカシの元を離れようとしない。
気にしないふりをしようとすると余計に気になってきて、チラチラと横目でタカシの様子を確認する。
すると和の中にハルカの姿を見つけて思わず唸り声をあげてしまった。
昨日一緒に帰ったハルカが今日はタカシと一緒にいる。
そのことが胸の奥に澱をつくっていくようだった。
しかしそんな気分になっているクニヒコのことなんて誰も気がつかなかったのだった。