闇夜ヨルの恐怖記録2
まだ習っていないページを開いてみても同じ現象が起きた。
驚いて思わず教科書を床に投げ捨ててしまった。
「どうしたの?」
偶然通りかかったノリコが教科書を拾って机に戻してくれたけれど、マサシはお礼を言うのも忘れてしまったのだった。
そして、一番苦手な英語の授業が始まった。
担当の女性の先生は流暢な英語で教科書を読み上げていく。
いつもならなにを言っているのかわからなくて眠くなっている時間だけれど、今日のマサシは違った。
先生が話している言葉の意味がすべて理解できるのだ。
それは自分で面白いくらいで、つい笑ってしまった。
「なにかおもしろいことでもあったの?」
教科書を読んでいた先生が教科書からマサシへ視線を移動して言った。
その目はつり上がっていて、マサシが授業を聞いていなかったと思っているのがわかった。
「いえ、別に」
マサシはすぐに先生から視線をそらして答えた。
しかし、それで許してくれるような先生ではなかった。
先生は教科書を持ってマサシの机の前まで移動してくると「では、続きを読んでもらおうかしら」と言ったのだ。
驚いて思わず教科書を床に投げ捨ててしまった。
「どうしたの?」
偶然通りかかったノリコが教科書を拾って机に戻してくれたけれど、マサシはお礼を言うのも忘れてしまったのだった。
そして、一番苦手な英語の授業が始まった。
担当の女性の先生は流暢な英語で教科書を読み上げていく。
いつもならなにを言っているのかわからなくて眠くなっている時間だけれど、今日のマサシは違った。
先生が話している言葉の意味がすべて理解できるのだ。
それは自分で面白いくらいで、つい笑ってしまった。
「なにかおもしろいことでもあったの?」
教科書を読んでいた先生が教科書からマサシへ視線を移動して言った。
その目はつり上がっていて、マサシが授業を聞いていなかったと思っているのがわかった。
「いえ、別に」
マサシはすぐに先生から視線をそらして答えた。
しかし、それで許してくれるような先生ではなかった。
先生は教科書を持ってマサシの机の前まで移動してくると「では、続きを読んでもらおうかしら」と言ったのだ。