イケメン総長様から独占されてます ~独占欲強めな総長様の一途な想い~
この人達と仲良くできるかは別として、寝るところは確保できたし、よかった……
「あ、もうご飯の時間だよ!一緒に食べよう!」
菜摘さんが飛び出して、他の人もぞろぞろと出ていく。
私もそれを追いかけた。
2階の奥の方。
そこに食堂があった。
テーブルにはもう料理が並んでいる。
「おぉ、来ましたか」
「あぁ。今日から1人分追加してくれ。この子がいるから」
総長さんはそう言って、私を前に出した。
すると、シェフの人なのかな……?
そのシェフの人は驚いたような顔をしつつ、すぐに笑顔になる。
「かしこまりました。1人分すぐに追加いたします」
その宣言通り、すぐに料理と椅子を用意してくださった。
な、なんか申し訳ない……
「あ、あの、ありがとうございます」
「いえいえ、ではごゆっくり」
そう言って、その人は消えていった。
「よし、座ろう!心優ちゃんはあたしの隣ね!」
「あ、はい」
菜摘さんの隣であり、総長さんの隣でもある席に遠慮がちに座らせてもらった。
「ねぇ、この髪と瞳って生まれつき?」
さらっと髪を触られた。
確かにそう疑問に思うのも無理はないと思う。