イケメン総長様から独占されてます ~独占欲強めな総長様の一途な想い~
「は、はい、そうです。髪はお母さんの遺伝ですけど、瞳は分かりません。でも、正直この姿は好きじゃないです」
「何で!?綺麗なのに!」
「綺麗じゃないですよ……むしろ、気持ち悪いくらいです」
いつも思う。
何で、こんな気持ち悪い容姿になったんだろうって。
お母さんは絶世の美女だったし、お父さんもすごくイケメンだった。
もう少しマシな容姿になっていたらなぁ……
「えっ、まさかのこの容姿で自覚なし!?」
「すごいな」
「うーん、恐ろしいね」
「ルウ、大変だぞ」
「頑張ってね、ルウ」
「他人事のように言ってるけど……」
無自覚って私が?
ううん、十分自覚してるよね。
「それより、皆さんって落ち着いてる方が多いですよね。黒龍とは全然違います」
「そう?」
「まぁ、黒龍よりはだけど。でも、別にそこまで落ち着いてはないよ。俺達も暴走族だしね」
そう言ってる渚さんが1番落ち着いてる。
髪色も全然派手じゃないし。
1番派手なのは優也さんの茶髪だけど、それもそれほど明るくない。
いい意味で暴走族っぽくないんだよね。
「よく言われるよ!僕達、優雅は比較的落ち着いてるって!」
「そうですよね」
信用していいのかは、まだ分からないけど……いい人そうっていうのは分かる。