イケメン総長様から独占されてます ~独占欲強めな総長様の一途な想い~
「まぁ、おじさんって言われないだけマシか」
「えっ、おじさんなんて思いませんよ。さすがに」
「分かってる。そんな必死に否定しなくてもいいから」
私がそんなに必死な顔をしてたのかな……?
流羽さんは少しおかしそうにそう言った。
「あ、そ、そういえば、学校ってどこの学校なんですか?」
「あぁ。それは凰峯高校ってとこ。治安が悪いのは変わらないけど」
凰峯高校は不良がたくさん通ってる学校だ。
それでも、頭がいい人はいいからまぁまぁ偏差値はある。
普通の人もいるし、女の子もいるらしい。
「学校ではなるべく眼鏡とウィッグと黒のコンタクトレンズをしてた方がいい。月影のangelってバレたら、確実に騒ぎになるから」
「あ、はい。分かりました」
言われなくてもするつもり。
外に出る時の必需品だからね。
あまり意味がないのかもしれないけど……
「心優は可愛いから、心配だな。まぁ、それでも可愛さは全然隠せてないけど。月影のangelだって分かる奴には分かるんだろうし」
「へっ……」
可愛い……?
そんなの私のどこにあるっていうんだろう……?
流羽さんも目がおかしいのかな……?
それとも、冗談で言ってるとか……?
どれにしても……私は顔が赤くなっていくのを自覚した。