イケメン総長様から独占されてます ~独占欲強めな総長様の一途な想い~
可愛い、なんて……
それに名前も……
自分の中に生まれた甘い気持ちを振り払うように口を開いた。
「わ、私、可愛くないですよ。流羽さんって目が悪いんですか?」
「いや、悪くないよ。両目共2.0だし」
真顔でそう言われて困ってしまう。
目が悪くないんだったら……お世辞で言ってくれてるのかな?
「言っとくけど、お世辞じゃないから。本当に可愛いと思ってるよ」
私の心を読んだようにそう言われる。
ほ、本当に思ってるって……かぁとより顔が赤くなっていくのを感じた。
今の私の顔はきっとりんごみたいに真っ赤だ。
こんな綺麗でかっこいい人に言われるなんて……
「ふっ。心優、言いたいことがあるんだけど」
「な、何ですか?」
正直、今あまり思考が働いてない。
ショートしてる状態だから。
「俺の姫にならない?」
聞こえてきた言葉に今度は思考がフリーズ。
……俺の姫にならないって言ったの?
それ、本気……なのかな?
流羽さんを見ると、真剣な顔をしていて。
返事を求めているようだった。
言わなきゃ……
ちゃんと自分の言葉で……
「すみません、無理です」