イケメン総長様から独占されてます ~独占欲強めな総長様の一途な想い~
「あはは、でもルウは行っちゃったしなぁ……今日はしょうがないし、僕達と行こう?」
「あ、はい。いや、でもっ、マコさんと菜摘さんの2人と行くの嬉しいですよ」
自分から出た言葉に流羽さんと一緒に行きたかったんだと自覚する。
でも、しょうがない、なんて言われたから慌てて否定した。
言い訳じゃなくて、マコさんや菜摘さんと一緒に行けるのは嬉しいから。
「心優ちゃんって可愛い!」
「えっ、わっ……!」
急に抱きつかれて、バランスが崩れそうになったのをマコさんが助けてくれた。
「心優ちゃん、大丈夫?」
「あ、はい。ありがとうございます」
マコさんに聞かれて頷いた。
正直ああいうことに慣れてないから、助かった。
きっと、顔が赤くなっちゃうだろうし……
「菜摘、気をつけなよ」
「あはは。ごめんね、心優ちゃん!」
「あ、いえ。大丈夫ですから」
でも、女の子からこんなことされたことないから、ちょっと嬉しい。
黒龍の皆からはされたことあるけど……
「はぁ、ほんと可愛いんだけど!」
「菜摘、それは分かるけどちょっと気持ち悪いよ」
「うわっ、マコそれは酷い!」
「事実だし」
2人のやりとりに少し笑ってしまう。
仲良いんだな……
「あ、もうそろそろ行かなきゃ遅刻する!心優ちゃんはご飯食べてないよね?」
「あ、はい」
「僕達のせいだけど、スピードアップして食べて!」