イケメン総長様から独占されてます ~独占欲強めな総長様の一途な想い~
女の子は大体車なんだ……
やっぱり不良が多いし、少し治安が悪いからかな……
「菜摘は今日は何で車?」
「もちろん、心優ちゃんがいるからに決まってるじゃん!」
「やっぱりそうなんだ」
「そうそう!」
気軽に話してる姿を見て、なんだか羨ましくなってくる。
黒龍にいた時はこんな風に接してもらえていたし、来てからまだ経ってないけど……
もう少し仲良くなりたいなって思ってしまう。
私もまだ仰々しいんだけどね。
「じゃあ、車に乗ろう!」
結構大きい車て、こんなに大きい車に乗ったことのない私は乗るのに少し手間取った。
「そういえば、心優ちゃんってどこで寝たの?もしかして、ルウと一緒に寝たとか?」
車が発車した時、そんなことを聞かれた。
その口調は少しからかうような口調で、不思議に思ったけど答える。
「はい、そうです」
「えっ、ルウが一緒に寝たの!?」
「心優ちゃん、大丈夫だった!?」
「え、えっと……」
2人の勢いに圧倒されてしまう。
それぞれ違うところで驚いているような気もするけど……
「あ、ごめんね!ルウはそんな簡単に気を許すような奴じゃないから、驚いちゃって。幹部の僕達の前でさえ、寝たことはなかったから。心優ちゃんには心を許してるんだなって驚いちゃったんだ」