イケメン総長様から独占されてます ~独占欲強めな総長様の一途な想い~
「そうなんですか?」
「うん」
それは知らなかった。
普通に一緒に寝てくれたから。
「心優ちゃんのその顔を見る限り、大丈夫みたいだね」
「えっ……?」
「ちょっと、菜摘!」
菜摘さんの言葉にキョトンとした。
「ルウもよく我慢したねー」
「ほんとに黙りなよ」
「何のことですか?」
「気にしないでいいよ!」
マコさんににっこりとした笑顔てそう言われるけど、なんだかはぐらかされた気がする。
でも、それ以上聞くことはせず、そのまま高校に着いてしまった。
「あ、そうだ!紹介してなかったけど、この人運転手の佐藤さんだよ!」
「忘れてたんですか?酷いですね」
「ごめん、佐藤さん!」
降りる手前、マコさんに運転手さんの紹介された。
その佐藤さんという人もまたイケメンさんでモテそう。
ミステリアスな雰囲気が出ていて、大人びてる。
でも、年が特定できない。
年齢不詳だね。
「佐藤さんですね。よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします、心優さん」
笑いかけてくれたその顔は本当に整っていて、少しドキッとしてしまうけど、流羽さんの時ほどでもない。