イケメン総長様から独占されてます ~独占欲強めな総長様の一途な想い~
……すごく不思議。
流羽さんの笑顔にはどうしてあんなにドキドキしたんだろう……?
「心優さん?」
「あ、いえ」
つい考え込んでしまったけど、佐藤さんに呼ばれて我に返った。
「よし!紹介したし、降りよっか!」
「そうだね!」
「はい」
お礼を言ってから降りるとすぐにすごい歓声が聞こえてきた。
「キャー、真琴様ー!」
「今日も可愛いわ!」
す、すごい声量と高音……
「うわー、相変わらず」
「もうこれにも慣れたよ」
それにも慣れているらしく、平然とした様子。
これが普通なのかな……?
「じゃあ、心優ちゃん!また後でね!」
「バイバイー!」
「あ、はい」
2人が行ってしまって、取り残されてしまったわけだけど……私、どうすればいいんだろう?
「あれ?君見ない顔だね~、転校生?」
困っていると、声をかけられてしまった。
その人は何故かニヤニヤしていて、正直に言わせてもらったら気持ち悪い。
でも、助けてくれようとしているのかもしれないし……
「え、えっと……」
いつものビクビクした態度。