イケメン総長様から独占されてます ~独占欲強めな総長様の一途な想い~
扉を開けて建物の中に入ると、たくさんの不良さん達がいた。
鉄パイプを持ってるし、ピアスをつけてる人もたくさんいる。
でも、髪を派手な色に染めてる人が少ないんだ。
不思議な暴走族だなぁ……
そう思っていると、その不良さん達はじっとこっちを見てきた。
多分、知らない人が入ってきたからだよね。
私もきっとそんな反応をする。
居心地悪く感じていると……
「ごめん、こんなとこ怖いよね。早くこっち来て」
何やら勘違いをしたみたいで、私の手を引っ張って奥の方へと連れていかれた。
そこには階段があって、連れられて2階へと上がった。
何個か部屋があるけど、1番大きい部屋の扉を開く。
そこはとても大きくて、広々としていた。
しかも、とても綺麗。
同じ暴走族とは思えない。
「マコ、おかえり!……あれ、その子は?」
中には人がいて……その中の綺麗な人が私をここまで連れてきた人に話しかけた。
この人、マコっていうんだ……
「ここの辺りをうろついてたからさ、連れてきた!この子、帰る家がないんだって」
「うわぁ、それは可哀想。でも、ルウが許すかな……?」
「僕もそれが心配なんだよ。ねぇ、ルウはまだ帰ってきてないの?」
「あぁ、帰ってきてない。もうすぐ帰ってくると思うけど」
今度は別の人が話に入った。
……それにしても、今ここにいる人は皆顔が整ってる。
1人は強面だけど。