相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
私と同じ白血病を患い、寛解して医学の道を選んだ女の子。

私と同じ志を抱いた彼女にとても興味が湧いた。

「私も是非会いたいです…高坂院長」

「そう言ってくれて嬉しいよ…遥先生…」

「はい…その子の名前は?」

「紅林純亜(クレバヤシジュンア)さんだ」

「純亜さんですか・・・可愛い名前ですね…」

「顔も可愛いよ…君に似て聡明な女の子だ」

******

私は高坂院長と病院に戻ろうと舗道を歩いていた。

丁度コンビニから出て来た高木先生を鉢合わせした。

「んっ?遥先生…院長??」

「高木先生・・・」

「俺は先に行くよ…遥先生」

「あ、はい…ご馳走様でした…高坂院長」

高坂院長は先に病院へと帰って行った。

「今日は何?」

「あ・・・乳児検診を手伝いに来ました…」

「あ、そう…」

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