相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
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『汐留ヒルズベイサイド』
十二月。
クリスマスカラーに染まった『高屋エルネ』を脇目に、『ヘブンズホテル汐留ベイサイド』に向かった。
ロビーの奥にあるカフェテリア。イギリス王朝風の素敵な内装。
私達は高坂院長たちを探しあて、彼らのテーブルに近寄っていく。
「お待たせしました…高坂院長」
「遥先生??君は!?」
「高坂院長…俺も付き添いで来ました…」
「すいません…夫がどうしても付き添いたいと言い出して・・・」
「・・・仕事は??」
「今日はお休みをいただきました…高坂院長」
二人で並んでソファ椅子に腰を下ろす。
「高坂先生…お隣の方は?」
「初めまして、紅林さん…妻の遥から貴方のコトは訊いています。
俺は東亜医科大付属病院で産科医をしています…槇村奏弥です」
「初めまして…紅林純亜です…遥先生の夫さんなんですね…」
「はい…こうして、今日は休みが取れたので…急遽…同行させて貰いました」
「・・・」
高坂院長はバツの悪そうな顔で、コーヒーを口に含んだ。
『汐留ヒルズベイサイド』
十二月。
クリスマスカラーに染まった『高屋エルネ』を脇目に、『ヘブンズホテル汐留ベイサイド』に向かった。
ロビーの奥にあるカフェテリア。イギリス王朝風の素敵な内装。
私達は高坂院長たちを探しあて、彼らのテーブルに近寄っていく。
「お待たせしました…高坂院長」
「遥先生??君は!?」
「高坂院長…俺も付き添いで来ました…」
「すいません…夫がどうしても付き添いたいと言い出して・・・」
「・・・仕事は??」
「今日はお休みをいただきました…高坂院長」
二人で並んでソファ椅子に腰を下ろす。
「高坂先生…お隣の方は?」
「初めまして、紅林さん…妻の遥から貴方のコトは訊いています。
俺は東亜医科大付属病院で産科医をしています…槇村奏弥です」
「初めまして…紅林純亜です…遥先生の夫さんなんですね…」
「はい…こうして、今日は休みが取れたので…急遽…同行させて貰いました」
「・・・」
高坂院長はバツの悪そうな顔で、コーヒーを口に含んだ。