相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
二人とは別れ、『高屋エルネ』に入っていく。

「これ可愛くない?」

『高屋』直営のセレクトショップに店頭の並んでいたバックを手に取った。
倉敷帆布とレザーと言う違うベースの組み合わせで、シンプルなデザインのバック。
普段使いに持って来いだった。

「欲しいなら買えば…」
「じゃ買う…」

「分かった…買ってやるよ…クリスマスプレゼントだ」

私の手にしたバックを奏弥さんが取り上げた。

「じゃもっと高いプレゼントがいいです。これは私が自分で買いますから…」

「・・・そう?」

奏弥さんは私にバックを返した。


「じゃレジに行きます」
と私はバックを持って、レジに行った。





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