相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「この近くのマンションに住んでるらしいぞ…」

「へぇー…」

「『高屋』の高屋副社長夫妻も同じマンションだ…」

「そうなんですか…」

「あの二人もそのうち…槇村先生のトコに来るんじゃない?」

「・・・そうなの?まぁ、新婚だからね…」


「じゃまた…」

「バイバイ、実来斗君」

私達は高崎夫妻と別れ、四階のゲーセンに足を運んだ。

「遥の欲しいぬいぐるみ取ってやるから…どれが欲しいか選んで!!」

「…まさか、それをクリスマスプレゼントにするつもりですか?」

「そうだけど…」

「いや…出来れば…もっといいプレゼントが欲しいんですけど…」

「えぇ~っ!?何が欲しいの?」

「・・・ジュエリーで・・・」

「宝石??」

「うん…」

私は強く頷いた。



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