相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
その日の夜は久しぶりに二人で部屋に帰った。

私も久しぶりにキッチンに立って手料理を作る。

奏弥さんはダイニングテーブルにノートパソコンを置き、今日の勉強会に参加した人達のアンケート用紙を見ながら、カタカタとキーを叩いていた。

「そろそろ…夕食が出来るんだけど…」
「あ、そう…分かった…」

奏弥さんはテーブル一杯に広げたアンケート用紙を回収して、片づけを始める。


「今夜のメニューがカレーだな…」

「うん…ピーマン入りの・・・」

「マジで??」

「嘘よ…」

「遥の意地悪」

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