相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
京弥さんが和香ちゃんと共にマンションを去る日が来た。
引っ越しの荷物は二人よりも先に業者のトラックで横浜の実家に向かっていた。
「世話になったな…奏弥に遥さん」
「いえ・・・京弥さんもお元気で」
「実家だからな…変な派閥争いも無いし、のんびりと医者の仕事をしながら和香の世話ができるよ」
「和香ちゃん…また、会いに行くわね」
私は京弥さんの腕に抱かれる和香ちゃんのマシュマロほっぺに触れた。
何も分からない和香ちゃんはキョトンした目で私を見つめ、笑う。
「和香もバイバイしようか?」
京弥さんは和香ちゃんの手をフリフリさせる。
「和香ちゃん…達者でな」
奏弥さんは胸の奥からこみ上げてくる色んな思いで涙を潤ませた。
私の目にも涙が潤む。
「兄貴…」
奏弥さんは京弥さんに抱きつく。
「お前は抱きついて来なくいいぞ…代わりに遥さんをよこせ」
「ヤダッ…遥は俺のモノだもん」
「じゃ離れろっ!!」
京弥さんは奏弥さんを引き離す。
別れを惜しみながらも、京弥さんと和香ちゃんは車で横浜に行ってしまった。
引っ越しの荷物は二人よりも先に業者のトラックで横浜の実家に向かっていた。
「世話になったな…奏弥に遥さん」
「いえ・・・京弥さんもお元気で」
「実家だからな…変な派閥争いも無いし、のんびりと医者の仕事をしながら和香の世話ができるよ」
「和香ちゃん…また、会いに行くわね」
私は京弥さんの腕に抱かれる和香ちゃんのマシュマロほっぺに触れた。
何も分からない和香ちゃんはキョトンした目で私を見つめ、笑う。
「和香もバイバイしようか?」
京弥さんは和香ちゃんの手をフリフリさせる。
「和香ちゃん…達者でな」
奏弥さんは胸の奥からこみ上げてくる色んな思いで涙を潤ませた。
私の目にも涙が潤む。
「兄貴…」
奏弥さんは京弥さんに抱きつく。
「お前は抱きついて来なくいいぞ…代わりに遥さんをよこせ」
「ヤダッ…遥は俺のモノだもん」
「じゃ離れろっ!!」
京弥さんは奏弥さんを引き離す。
別れを惜しみながらも、京弥さんと和香ちゃんは車で横浜に行ってしまった。