相思相愛マリアージュ（前）～君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です～

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定期検診の際に手足の痺れを訴えて来た田村さん。
妊娠高血圧症候群と言う診断が下った。

妊娠三十二週目以降に発生しやすいのが特徴だけど、田村さんは二十九週目。

三十二週目未満での発症は重症化しやすいので特に注意が必要。

奏弥さんの判断で入院することになった。

徹底した食事の管理と降圧剤での血圧のコントロールをして、様子を見たが、悪化の一途辿るので、三十一周目での帝王切開での出産となった。
通常の胎児なら推定体重1600グラム。
しかし、妊娠高血圧症候群を患った母体は血流も悪く赤ちゃんに十分な酸素や栄養を送り込むコトが出きず、発育不全を起こしている場合がある。

私は手術台の脇で保育器の共に待機して、胎児が取り出されるのを待つ。