相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「分院の院長は誰が務めるんだ?」
「さぁね」
奏弥さんは首を傾げ、ローテーブルの上に置かれたクッキーに手を伸ばした。
「まぁ、俺ではないのは確かだ」
「伊集院院長が務めるワケないし、外部から人を呼ぶのかな?それとも…」
「まぁ、兄貴には全然関係ないコトだ」
「まぁな」
私は由夢さんから楓ちゃんを抱っこさせて貰った。
「温かい…」
そして、粉ミルクの匂いが全身から香る。
無意識に小さな手を動かし、自分の顔を引っ掻いてできた傷があった。
「マメに爪を切っているんだけど…引っ掻くのよね…可愛い顔が台無しよ」
「さぁね」
奏弥さんは首を傾げ、ローテーブルの上に置かれたクッキーに手を伸ばした。
「まぁ、俺ではないのは確かだ」
「伊集院院長が務めるワケないし、外部から人を呼ぶのかな?それとも…」
「まぁ、兄貴には全然関係ないコトだ」
「まぁな」
私は由夢さんから楓ちゃんを抱っこさせて貰った。
「温かい…」
そして、粉ミルクの匂いが全身から香る。
無意識に小さな手を動かし、自分の顔を引っ掻いてできた傷があった。
「マメに爪を切っているんだけど…引っ掻くのよね…可愛い顔が台無しよ」