相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「即答か…」

「じゃ私はお先に失礼します…」

「もう行くの?遥先生」

「はい…」

私は先に腰を上げて、トレーを返却口に戻して、足早に食堂を出た。

向かった先は医学図書館。
地下一階地上三階建ての建物。
私はICカードをかざして、ゲードを潜り、二階の奥の自習室へと階段が上がった。

放送大学の通信教育で臨床心理士の資格を取る為に勉強していた。

ママと寄り添い、色々と相談に乗っていく中、もっと高い専門知識も必要だと思い、臨床心理士の資格を取るコトにした。
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