相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
彼は私の命を救う為に尽くしてくれた担当医。

邪険には出来なかった。

奏弥さん以外の男性にときめいたのは久しぶり。

新生児科医局に戻っても胸の動悸は収まらなかった。

「遥先生…今日はやけに血色良くない?チークしてる??」

「えっ?」
私を顔を見て上村さんが呟く。
私と上村さん以外、皆出払っていて不在。
「あ・・・ううん」

「顔が紅いわよ…」

「えっ!?あ!?別に何もないから…」

「怪しい・・・」

上村さんは私の顔を不敵に見つめる。

「いや・・・ちょっと…まぁー・・・」
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