敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
離婚? 結婚継続?
車内ではお互いそれ以上なにも話さないまま、マンションに到着した。
リビングのソファに腰を下ろした仁くんが「ここに座れ」となぜか彼の膝の上を指定してくる。
「えっ」
戸惑っていると強引に引き寄せられ、膝裏をすくうようにして横抱きにされた。
そのまま仁くんの膝に乗せられると、私の左半身が仁くんに密着する。
「待って、どうしてこんな……」
「離れたくない」
「でも……」
仁くんは私の腰を抱き寄せた。
こんな体勢じゃドキドキして話し合いどころではなくなってしまう。
「帰宅したらやけに家の中がこざっぱりしていて、美玖がいなくて心臓が止まるかと思った」
「大げさだよ……」
「大げさなものか。頭で考える前に足が動いて、気がつけば美玖の実家に向かっていたんだ」
信じられない思いで仁くんの話を聞いた。
「仁くんはいつも余裕があって、私が急にいなくなってもなんとも思わないんだと……」
「そんなはずないだろ。一体俺のどこをどう見てそう思うのか理解できない。いつもおまえに、こんなに必死なのに」
リビングのソファに腰を下ろした仁くんが「ここに座れ」となぜか彼の膝の上を指定してくる。
「えっ」
戸惑っていると強引に引き寄せられ、膝裏をすくうようにして横抱きにされた。
そのまま仁くんの膝に乗せられると、私の左半身が仁くんに密着する。
「待って、どうしてこんな……」
「離れたくない」
「でも……」
仁くんは私の腰を抱き寄せた。
こんな体勢じゃドキドキして話し合いどころではなくなってしまう。
「帰宅したらやけに家の中がこざっぱりしていて、美玖がいなくて心臓が止まるかと思った」
「大げさだよ……」
「大げさなものか。頭で考える前に足が動いて、気がつけば美玖の実家に向かっていたんだ」
信じられない思いで仁くんの話を聞いた。
「仁くんはいつも余裕があって、私が急にいなくなってもなんとも思わないんだと……」
「そんなはずないだろ。一体俺のどこをどう見てそう思うのか理解できない。いつもおまえに、こんなに必死なのに」