敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
私は胸がぎゅっと締めつけられた。

仁くんはどこまで誠実なのだろう。

私は本当に彼に大切にされている。

身も心も私のすべてが仁くんに向くのを辛抱強く待ってくれた彼だから、私は好きになった。

「仁くん、ありがとう」

私は仁くんの首に腕を回して抱きついた。

仁くんは私に口づけ、ゆっくりと中に入ってくる。

圧迫感に眉根を寄せながらも、すぐに仁くんの形にとろけて絡みつくのがわかった。

「く……」

息を詰めた仁くんが色っぽくて、私はみとれてしまう。

「仁くん、気持ちいい……?」

「よすぎる」

即答するのが可笑しくて、愛おしくて、私は笑った。

私はもう誰のどんな言葉にも揺らがない。

これからは、彼が私にくれる以上の愛情を捧げたかった。

熱を孕んだ眼差しを注がれながら、最奥を穿たれる。

積年の想いを刻み込むように、仁くんは私を朝まで離さなかった。



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