敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
顔もそうだが、仁くんの巧みな手技や舌技がよぎり、私は動揺せずにはいられなかった。

しかもそれを今このタイミングで言うの?

爆弾発言すぎる。

「なんだそれは。俺がそんなに軽い男だと思っていたのか? 俺は本気で好きな女しか抱かない」

「でも実際すごいし」

「すごいって?」

仁くんは悪戯な目をして、私に顔を近づけた。

私は耳まで真っ赤になる。

「わかってるくせに!」

「さあ、なんのことだか」

「ノーマルなのはやり飽きたみたいな態度だったでしょ?」

「アブノーマルなやり方はしていないと思うが」

「ねえ、いったいどこであんなテクニックを身につけたの?」

問い詰めずにはいられなかった。

「妄想だけは人一倍していたからな」

平然と答える仁くんに、私は目を見開く。

「妄想っ?」

もしかして仁くんはクールではなくムッツリなのかもしれない。

いや、私が知らないだけで、男の人はみんな頭の中であれこれエッチなシミュレーションをしているの?

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