敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
クールな彼からの思いがけない溺愛
超高級マンションの高層階に位置する新居は二フロア分の吹き抜けがあり、室内は二層になっている。上階に続く階段とエレベーターまで備わっていて、ホテルのスイートルームのようだった。

一階部分にはリビングやダイニング、キッチン、サウナを兼ね備えたバスルーム、シアタールームやゲストルームがあり、二階部分にはベッドルームなどのプライベート空間が広がっている。

仁くんが以前ひとり暮らしをしていたマンションもすごかったが、ここはさらに別格だ。

都内の平均的な一軒家で生活していた私にとって、まるで夢のような住まいだった。

「仁くん、私ほんとにここに住んでいいの?」

今さらながらの質問をすると、仁くんは苦笑いする。

「いいよ。一昨日荷物を運び込んだときも同じことを聞かなかったか?」

「再確認だよ。あっちの二十人くらい座れそうなソファでゴロゴロしても?」

「ああ」

「広いお風呂で泳いでも?」

「子どもかよ」

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