敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
ニューヨークで彼の愛にとろける
結婚して一カ月が経とうとした頃。
家で晩ごはんを食べているとき、仁くんに思いがけない話を持ちかけられた。
「来週末のニューヨーク出張に、美玖も同行してくれないか」
「え、私も?」
仁くんの会社は海外進出もしているので、彼が行くのはなんら不思議ではないが、まさか私も誘われるとは想定外だ。
「ああ。向こうで俺の身の回りの世話をしてもらいたい。それから取引先との食事会にも出席してほしいんだ」
理由を告げられ、私は納得した。
幸い先月まで商社で貿易事務員をしていた私はそれなりに英語が話せるから、言葉の問題もない。
「うん、わかった。がんばるね」
「まあ、俺が美玖と離れたくないだけだが」
さらっと言い添えられ、私は目をぱちくりさせる。
「なにそれ? 公私混同?」
離れたくないなんて言葉が照れくさくて、私は軽口を叩いた。
「紛れもなく公私混同だな」
仁くんはノリよく答えてくれたが、もちろん冗談だろう。
家で晩ごはんを食べているとき、仁くんに思いがけない話を持ちかけられた。
「来週末のニューヨーク出張に、美玖も同行してくれないか」
「え、私も?」
仁くんの会社は海外進出もしているので、彼が行くのはなんら不思議ではないが、まさか私も誘われるとは想定外だ。
「ああ。向こうで俺の身の回りの世話をしてもらいたい。それから取引先との食事会にも出席してほしいんだ」
理由を告げられ、私は納得した。
幸い先月まで商社で貿易事務員をしていた私はそれなりに英語が話せるから、言葉の問題もない。
「うん、わかった。がんばるね」
「まあ、俺が美玖と離れたくないだけだが」
さらっと言い添えられ、私は目をぱちくりさせる。
「なにそれ? 公私混同?」
離れたくないなんて言葉が照れくさくて、私は軽口を叩いた。
「紛れもなく公私混同だな」
仁くんはノリよく答えてくれたが、もちろん冗談だろう。