敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
「俺の仕事が忙しくて新婚旅行にも行けていないし、ついでにニューヨークで観光でもしよう」

一週間の海外出張の予定のあとに、二日ほど休みをもぎ取ってくれたらしい。

それを聞き、私はわくわくしてくる。

九月上旬の今はニューヨーク観光のベストシーズンだし、一度は旅行で訪れたいと思っていたのだ。

「ありがとう。ガイドブック、買ってもいい?」

「ああ。どこか行きたいところ、考えておいてくれ」

「うん」

仁くんのお手伝いも観光も、どちらも楽しめるようにしっかり準備しておきたかった。


あっという間にニューヨークに行く日がやって来た。

今回の出張には数名の社員も同行するようだが、彼らは一日先に日本を発ち、すでにあちらにいるらしい。

私と仁くんは、お昼頃に成田空港に着いた。

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