敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
「美玖、俺はその花でいい」
甘いものが苦手な仁くんは、ケーキに飾られている花を指定した。それはエディブルフラワーという、食べられる花らしい。こちらではポピュラーなもののようだ。
『ミク、いいか。フォークにケーキを山盛りだ』
『ジン、顔面キャッチだ』
でも友人たちは私たちをそうけしかける。
『俺にコントをさせる気か』
仁くんは友人たちに突っ込んだ。
私は笑いながら、友人案を採用する。
「おい、美玖」
多量のケーキをすくった私に、仁くんはたじろいだ。
「仁くん、あーん」
私は仁くんの口もとにフォークを近づける。
やむを得ず大きく口を開いた仁くんだったが、それでも頬に生クリームがついてしまった。
「甘……」
顔をしかめた仁くんに、笑いの渦が巻き起こる。
「仁くん、甘いもの食べたのっていつぶり?」
「覚えていない」
それくらいひさしぶりだったのだろう。
「ごめんね、大丈夫?」
ちょっと調子に乗ってしまったなと、私は仁くんに詫びた。
甘いものが苦手な仁くんは、ケーキに飾られている花を指定した。それはエディブルフラワーという、食べられる花らしい。こちらではポピュラーなもののようだ。
『ミク、いいか。フォークにケーキを山盛りだ』
『ジン、顔面キャッチだ』
でも友人たちは私たちをそうけしかける。
『俺にコントをさせる気か』
仁くんは友人たちに突っ込んだ。
私は笑いながら、友人案を採用する。
「おい、美玖」
多量のケーキをすくった私に、仁くんはたじろいだ。
「仁くん、あーん」
私は仁くんの口もとにフォークを近づける。
やむを得ず大きく口を開いた仁くんだったが、それでも頬に生クリームがついてしまった。
「甘……」
顔をしかめた仁くんに、笑いの渦が巻き起こる。
「仁くん、甘いもの食べたのっていつぶり?」
「覚えていない」
それくらいひさしぶりだったのだろう。
「ごめんね、大丈夫?」
ちょっと調子に乗ってしまったなと、私は仁くんに詫びた。