敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
ニューヨークで彼の愛に乱れる
まずは最初の日、少しゆっくり起きて、ホテルでブランチをしてからタイムズスクエアへ向かった。

連日仕事でタクシー移動していた仁くんとは裏腹に、地下鉄やバス、徒歩で市内をうろうろしていた私は彼よりも市街地に詳しくなっていた。

「頼もしいな」

仁くんはすっかりニューヨークに馴染んだ私に感心する。

タイムズスクエアは、ニューヨークで最も賑やかな繁華街というだけあってかなりの人通りだった。

私たちの目的は、ブロードウェイのミュージカルだ。

マチネのチケットを仁くんが予約してくれたので、そのまま劇場に入る。

鑑賞するのはオペラ座の怪人だ。

一階席前方のプレミアム席に着き、私は頭上に吊り下げられている巨大なシャンデリアを見上げた。このシャンデリアの動きが見どころらしい。

幕が上がると、ストーリーはもとより、生の歌声がパワフルで素晴らしかった。

衣装もとても豪華で目を奪われる。

そして上演中、劇場のシャンデリアが客席めがけて落ちてきたのにはかなり圧倒された。

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