敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
そもそもファーストクラスでのフライトに、超一流ホテルのスイートルームに連泊しているのだって、一生に一度あるかないかくらいの貴重な出来事だ。

「美玖の前でくらい張り切らせてくれ」

私の足もとに跪き、靴を選びながら仁くんは微笑んだ。

不意打ちでドキッとさせられ、私は耳まで赤くなる。今のはちょっと反則だ。

仁くんは私のブーツとパンプスを購入すると、私を引っ張りさらなるブティックを目指す。

結局時計や靴、バッグ、洋服以外にも、たくさんの買い物をした。仁くんも気に入るものが見つかったようで、五番街を満喫する。

そして夜はニューヨークナンバーワンと言われているステーキハウスで食事をした。

そこからブルックリン橋に移動し、橋の上からマンハッタンの夜景を眺める。

美しい街並みを目に焼きつけ、私たちはホテルに帰った。


シャワーを浴び、バスローブ姿で豪奢なベッドに横たわる。

ここで眠るのも今夜が最後だと思うと、少し寂しくなった。

< 69 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop