敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
仁くんにスクロールを任せていたら、とある写真がアップで表示され、私は思わず声を上げてしまった。
私がウォール街の近くの広場で、チャージングブルの睾丸を撫でている写真だ。
それを撫でると幸せになれると言われている銅像なのだから変に意識するほうがおかしいが、なんとなく目を泳がせてしまう。
「チャージングブルか」
仁くんはあの銅像を知っているらしい。
「うん」
「美玖、満面の笑みだな」
「撫でるとご利益があるからね……」
「俺のも触ったことないのに」
「なっ……!」
いきなり真顔でなにを言い出すの。
私が狼狽すると、仁くんはクスクス笑う。
「からかわないでよ」
こちらは本気にしてしまうくらい、そういう話には慣れていないのだ。
「すまない。気まずそうな美玖がかわいくて」
「仁くんのせいでしょ……」
チャージングブルをクローズアップした仁くんが悪い。
私がウォール街の近くの広場で、チャージングブルの睾丸を撫でている写真だ。
それを撫でると幸せになれると言われている銅像なのだから変に意識するほうがおかしいが、なんとなく目を泳がせてしまう。
「チャージングブルか」
仁くんはあの銅像を知っているらしい。
「うん」
「美玖、満面の笑みだな」
「撫でるとご利益があるからね……」
「俺のも触ったことないのに」
「なっ……!」
いきなり真顔でなにを言い出すの。
私が狼狽すると、仁くんはクスクス笑う。
「からかわないでよ」
こちらは本気にしてしまうくらい、そういう話には慣れていないのだ。
「すまない。気まずそうな美玖がかわいくて」
「仁くんのせいでしょ……」
チャージングブルをクローズアップした仁くんが悪い。