敏腕CEOは執愛で契約妻の初めてを暴きたい
「ほんと美玖、仁さんを待たせすぎ。これからはその分も大切にしなきゃね」
「うん。あかりはどうなの? 婚約者の一ノ瀬さんとは順調?」
私は照れくさくなって、あかりの話に移した。
あかりの婚約者である一ノ瀬さんは八歳年上の三十六歳で消防士だ。
私と仁くんが結婚する少し前にふたりは婚約していて、本来ならあかりのほうが先にお嫁に行くはずだった。
「もちろん順調だよ。とうとう私たちの結婚式も二カ月後だし、大詰めを迎えてる感じ。たださあ、一ノ瀬さんのお母さんがなにかと口出ししてくるのが引っかかるんだよね」
あかりはため息をついたかと思いきや、勢いよく愚痴り始める。どうやらかなりストレスが募っていたらしい。
「お義母さんや親族が出席する披露宴についてならまだしも、私と一ノ瀬さんの新婚旅行の行き先までここにしなさいとか指定してくるの」
「えっ。それはちょっときついね」
「でしょ? 美玖がうらやましいよ」
あかりは私に羨望の眼差しを向けた。
「うん。あかりはどうなの? 婚約者の一ノ瀬さんとは順調?」
私は照れくさくなって、あかりの話に移した。
あかりの婚約者である一ノ瀬さんは八歳年上の三十六歳で消防士だ。
私と仁くんが結婚する少し前にふたりは婚約していて、本来ならあかりのほうが先にお嫁に行くはずだった。
「もちろん順調だよ。とうとう私たちの結婚式も二カ月後だし、大詰めを迎えてる感じ。たださあ、一ノ瀬さんのお母さんがなにかと口出ししてくるのが引っかかるんだよね」
あかりはため息をついたかと思いきや、勢いよく愚痴り始める。どうやらかなりストレスが募っていたらしい。
「お義母さんや親族が出席する披露宴についてならまだしも、私と一ノ瀬さんの新婚旅行の行き先までここにしなさいとか指定してくるの」
「えっ。それはちょっときついね」
「でしょ? 美玖がうらやましいよ」
あかりは私に羨望の眼差しを向けた。