お飾りにしか⋅⋅⋅なれない
陽大⋅⋅⋅side
親父の知人からの招待で
コンサートに出掛けた。
俺が、クラッシック?とか
眠いだけだ、と、思っていたが
バイオリンを奏でる女を見て
« 美しい »その一言につきる。
調べると、立花デパートの娘だと。
自分の横に置けば
拍車がかかる。
父親にすぐに伝える。
すぐすぐには、無理だったが
不動産の暴落と
新たなショッピングモールが出来
老舗とはいえ
立花デパートにも影響がでた。
そんな立花デパートに
父が手をかした。
もちろん条件付きで。
紗雪を嫁にしたが⋅⋅⋅⋅⋅⋅
俺には、高校から欲吐けの女がいた
それが、メイドの一花だ。
結婚が決まるとグダグタと言う一花
早く切って置けば良かったと
思うが⋅⋅⋅⋅⋅
俺の初めては一花で。
やはり、身体を忘れる事は、
出来ずに、ずるずると⋅⋅⋅⋅⋅
すると、一花が妊娠した。
紗雪が嫁いできて
しばらくしてから一花に
その事を告げられ
その時には、一花は、
おろすことも出来ずに
両親に話して産む事に。
だが、生まれた子は
俺と紗雪の子にすることを
親父に言われ⋅⋅⋅⋅⋅⋅
紗雪も一花も
文句を言った。
紗雪は、一花の事を知ってから
ずっと、離婚をして欲しい⋅⋅⋅⋅⋅⋅と
立花デパート風情の娘が⋅⋅⋅⋅
立花を潰すぞ
と、脅す。
毎日顔をみると
離婚を言われ鬱陶しくなり
紗雪は、離れに移らせ
一花と子供と俺の部屋で暮らす。
離れと言っても
いつまで使っていたか
取り壊す予定にしていた建物だ。
まあ、パーティーとかには
連れて歩くのは
問題ない女だが⋅⋅⋅⋅⋅⋅
母親が食費がもったいないと
紗雪と紗雪が連れてきたメイドに
1日、二食
それも、僅かだけ。
住まわせて風呂に入れて
やってるだけでも
良いだろうと。
父親は、何も言わなかった。
俺もどうでも、良かった。
まあ、一花が毎日
あの女に何かをしていたとか
なんて知らなかったが⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「旦那様!大変でございます。」
と、朝から駆け込んできた
庭師師に。
話をきいている間に
メイド長が救急車を呼んでいた。
救急車が到着して
紗雪が運ばれて行く
救急車には、紗雪付きのメイドが
一緒に乗り
俺と母親が車で後を追う。
父の命令で。
病院で紗雪の夫という事で
色々訊かれるが⋅⋅⋅⋅⋅
まったくわからない。
一緒に暮らしてもいないし⋅⋅⋅⋅⋅
医師から
あなた、本当にご主人ですか
と、言われる始末
その上、きちんと食べさせているのか
と、DVを疑われ
母親が怒鳴ると
静かに話せないのかと
本当に、母親の金切り声は、
うるさい。
紗雪付きのメイドが
話す事になり
連れて行かれた。
余計な事を
言わなければ⋅⋅⋅と。
母親がグチグチ言っていると
師長から帰るように言われ
仕方なく、病院を後にする
車から父親に連絡すると
余計な詮索をされると
面倒だから良い病室にいれさせろ。
と、言われて
入院となったら、そうする事にしたが⋅⋅⋅⋅⋅
まさか⋅⋅⋅⋅⋅長く目覚めない⋅⋅⋅⋅とは⋅⋅⋅⋅⋅