お飾りにしか⋅⋅⋅なれない

···制裁②


悠希は、
「原田さん、お願いします。」
と、言うと
史織は頷き
携帯をだしボタンを押す

すると⋅⋅⋅⋅⋅

【 親に売られたくせに

  能無し

  役立たず

  容姿だけでなんにもない

  陽大に相手にもされずに
  ここがお似合いだわ

  お飾りの女なんて惨めね

  あんたなんか居なくなれば良いのよ

  はやく、居なくなりなさいよ

  あ~、面倒だから

  いっその事

    この世から消えて

       あはははは⋅⋅⋅⋅⋅⋅  】

     ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅等⋅⋅⋅⋅⋅等⋅⋅⋅⋅⋅⋅



「これは、一部です。
あなた、山田さんは、
毎日、毎日、このような暴言を
紗雪さんに言いましたよね。
紗雪さんは、心を壊されて
しまったのですよ。」
と、言うケリーに

史織も立花の両親も
爪が食い込むのではないかと思うほど
拳を握りしめて
涙を流していた。

師長も初めて聞き
悔しそうに涙を流した。

ケリーが
「わかりましたか?」
と、陽大に言うと
陽大は、
「お前!!何やってんだよ!」
と、一花をせめた。

「だっ、だって。
この女がいるから、
私は、陽大の正妻には
なれないし。
陽一は、私の子なのに。」
と、言うと
陽大は、そのまま座りこんだ。

それを見て悠希は、
「あなた、山田さんの件も
警察には連絡しています。

証拠としてこれを提出しています。
罪は、わかりませんがね。
それと、言っておきますが
この全ては紗雪さんが目を覚まし
身体のどこにも異常がない場合です。

何かしらの問題がある場合は
再度、請求をしますので
覚えておいて下さい。

最後に、この案件に不服が
ありましたら、どうぞ
そちらからも弁護士をたてて
頂いて構いません。

まぁ、ケリー・モーガンに
勝てる弁護士が日本いや他の国にも
いるとは、到底思えませんが。
私からは、以上です。」
と、言うと
ケリーは、笑いながら
「それでは、四人ともこちらに
サインをしてください。」
と、四人にだされた紙は
立花 紗雪さん
立花 卓さん
立花 幸子さん
原田 史織さん
宮田 美鈴さん(師長)
今後一切の接触を禁止致します。

守れない場合は、警察に通報し
処罰、違法金を請求致します。
との、内容だった。

律は、目を見開き口を開き
かけたが
「止めなさい。
   みっともない。」
と、広に一喝されて
黙るしかなかった。

四人が記入すると
ケリー・モーガンは、
「偶然みかけた、
たまたま、同じ空間にいた
あなた方から、声をかけることは
ありえませんよ。
わかりましたか?」
と、四人をみる
ケリー・モーガンの目は
今まで話していた目ではなく
冷めきった鋭い目をしていた。

「あ~、お引き取り頂いて
結構ですよ。」
と、悠希が言うと
「えっ、食事は?」
と、言う律に
回りのみんなが
呆れた、バカにした用な
顔でみていた。

広は、愚かな女だ
と、思いながら
その場を後にした。


その後が⋅⋅⋅⋅⋅⋅
制裁⑴の冒頭の律の発言となる。
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