お飾りにしか⋅⋅⋅なれない
···立花に戻る
悠希とケリーの手で
紗雪の名字は、門田から立花へと
変わった。
紗雪の籍には、
子→門田陽一の名前があるが
二週間以内に
除籍をするように伝えている。
支払いもひと月以内に
完了することに。
全てが終わりしだい
ケリー・モーガン弁護士の
弁護士料も請求する。
ケリー・モーガンを
弁護士として動かす
その代償は、相当な金額となるが
まだ、知らない門田家
哀れなものだ。
井の中の蛙とは、
まさに、あいつらの事だ。
悠希は、
ケリーを空港に送り
礼を言った。
ケリーは、
俺からの頼み事が
初めてだったから受けたが
おもしろかったと
笑っていた。
まあ、いまだに
あんな人間がいるのだな
と、呆れも含めて。
門田家の支払いは
一度、全て俺の口座に入る。
確認したらケリーに連絡をする事に
なっていた。
あの後、立花夫妻は、
俺とケリーに何度もお礼を伝え
自分達夫婦が、娘にしたことも
決して許される事ではない。
紗雪が目を覚ましたら
お詫びをして
紗雪に自分達の贖罪を聞きます。
と、言った。
「紗雪様、そんな事されません。
旦那様や奥様の役にたちたいと
ずっと、ずっと、言われてました。
門田で、どんなにひどい事を
言われても。
紗雪さまは⋅⋅⋅⋅紗雪様はっ⋅⋅⋅⋅⋅」
と、言う原田さんに
「原田さん。
立花さんもそれは、
わかっていますよ。
ですが、ご自分達を責めないと
お辛いのです。
あなたは、ずっと紗雪さんの
そばで苦しかったでしょう
つらかったでしょう
もう、全て片付きました。
あなたもご自分を責めるのは
やめて下さい。」
と、悠希が言うと
史織は、悠希の顔を見て
ボタボタと涙を落とし
「⋅⋅⋅⋅⋅ありが⋅⋅⋅⋅とうっ⋅⋅⋅ございます⋅⋅⋅」
と、言うと立花さん夫婦は
原田さんにも何度もお礼と
詫びを伝えていた。
今から、立花デパートは
生まれ変わる
そして、取り戻して欲しい。
大変な日々だろうが
この人達なら大丈夫だと
俺は思っていた。