お飾りにしか⋅⋅⋅なれない
10

···紹介


紗雪は、スーツではなく
柔らかなワンピースを着る事にした。

背の高い悠希は、
何を着ても似合う

そんな悠希の横にいて
大丈夫かと、思っていると
悠希は、紗雪のそばに来て
「はぁっ、みんなに合わせたくない。」
と、抱き締める
やはり、みっともないんだ
と、思い
「⋅⋅⋅はるっ⋅⋅⋅悠希さん
私は、お留守番していますよ。」
と、言うと
悠希さんは、びっくりした顔を
一瞬してから
「ごめん。
紗雪があまりにも綺麗で
誰にも見せたくなくて。」
と、言われて
真っ赤になりながら
「⋅⋅⋅⋅きれっ、綺麗ではありません。
こんな私が、悠希さんみたいな
素敵な方の横にいて良いのかと。」
「こんな···じゃない。
紗雪は、綺麗で、優しくて
儚げで。
俺の方が、こんな俺で⋅⋅⋅
と、思っているくらいだ。」
と、言うから
首を横に振りながら
「悠希さんは、とても素敵です。」
と、言うと
いや、紗雪が
いいえ、悠希さんが
と、言い合い?

二人で笑いだしてしまい。

悠希さんは、私の唇に
チュッとすると
さぁ。と言って
私の手を握り
玄関にむかう。

悠希さんと向かった場所は
個室になっている
レストランだった。

中にはいると
英語が飛び交って
『やっときた。』
『遅いぞ、ハルキ』
『⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅』ニヤニヤ
『連れてきたのか?』

『すまん。遅くなって。』
と、悠希さんは答えると
私を一度振り返り
腰に手を回して
悠希さんの横へと導いてくれた。

私が、悠希さんの横に立つと
ヒューッと、なる音や
ワァオー
ビューティフル
ポカーン

私は、一度悠希さんを見上げて
『タチバナ・サユキと申します。』
と、頭を下げる⋅⋅⋅⋅と

次々に挨拶をされたり
握手やハグ?
握手やハグは、悠希さんが
ダメだと言って
阻止してくれた。

皆さんに呆れられながら
席につく悠希さん。
もちろん、悠希さんの横は私。

ケリー・モーガン様には
改めてお礼を伝えた。
父からのお礼も込めて

ケリー様から
『様は、止めて欲しい』
と、言われて
『ケリーさん』
と、お呼びすることに

『面白い仕事だったし
あんなクレージーな人が
いまだにいるのかと
勉強にもなったよ。』
と、言ってくれた。

実業家のアーサーさんや
経営コンサルタントのケビンさん
にも、沢山アドバイスを
頂いたと史織が。

それに、悠希さんが不在時に
全てをやって頂いたロベルタさんに
言葉だけでは、済む事ではないが
きちんとお礼が言いたかった。

みなさんは、
『悠希の願いだったから』
と、言ってくれて
『悠希が頼み事を
することがなかったから
みんなワクワクしていたよ。』
って、笑って話してくれた。

悠希さんには、優しい友人の方々が
いるのだなぁと、羨ましかった。

それにしても
四人とも綺麗な顔立ちをされている。
だが、四人とも独身らしい。

もちろん、悠希さんも
独身だが⋅⋅⋅⋅

五人とも綺麗な顔だけでなく
仕事にも熱心で
優しくて仲が良い。

そんなことを思いながら
六人で楽しい時間を過ごした。
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