お飾りにしか⋅⋅⋅なれない
···お仕置き
「··········紗雪様!!」
「史織······ごめんなさい。
こんな大切な日に。
だけど、私は·······
やはり······お飾りにしか
なれないの·····かな········」
と、言うと
後から抱き締められ·····
「バカッ。
俺が、顔だけで紗雪を選んだと
思っているのか?
さっきのロベルタとの話は
紗雪の外見しか知らない奴の
話をしていたんだ。
無駄に顔が良いから
顔に惹かれる奴がいるけど
俺は違うと·····
俺は、紗雪の全が愛しく思える
と、言っていたんだ。
俺を見てキラキラと輝く瞳も
照れた顔も
離れるときの悲しげな顔も
寂しげな顔も·····
笑顔も······
心優しいところも
バイオリンやピアノのを奏でる
紗雪も······
全てを愛しく思う。
そう思える女性は
後にも先にも、紗雪だけだ。」
と、まだ、続きそうや悠希さんを
「······ごめん····な···さい·····」
と、悠希さんの手に手を添えると
「えっ、まだ、あるのに」
と、言う悠希さんに
「もう、十分·····です····」
と、言うと
「安藤先生、すみません。」
と、史織も頭を下げていた。
そんな史織に
「いや、俺が誤解させたんだ。」
と、言ってから
「まぁ、紗雪は、後で
お仕置きな。
俺の気持ちを疑ったから。」
と、言われて
真っ赤になる私を
史織は、優しげな顔で
ケリーさんは、呆れながら
見ていた。
「クスクスっ」
笑う声がして
「奏悟さん。」と、史織
「興味深いものを見せて頂きました。
俺も史織に使っちゃお。」
と、言うから
史織は、真っ赤に
「奏悟さん。
いつまでも、史織を引き止めて
申し訳ありません。」
と、悠希さんの腕の中から
伝える紗雪。
悠希さんが離してくれなくて。
「大丈夫ですよ。紗雪さん。
史織が、俺より紗雪さんを
優先するのは、理解していますから。
勘違いしないで下さいね。
俺は、そんな史織も
丸めて愛しています。」
と、言うと
史織は、涙ぐみ
紗雪と悠希さん、ケリーさんも
史織が大事に大切にされていて
本当に嬉しかった。